【質問回答】パワーか。センスか。省エネか。 #152
【質問内容】
記事が面白いので、約150回分一気に読んじゃいました!
漠然とした質問で申し訳ないのですが、ローイングがはやいということはどういう要因の集合だとお考えでしょうか。
ローイングは身長が高くて、パワーがある選手が強いというシンプルさがある一方で、それだけでは説明がつかない部分もあると感じます。
例えば、全日本級の試合で大学生や社会人よりも身体的には未熟に思える高校生や時として中学生が順位をつけたりメダルを取ったりすることもあります。一言で「そういう選手はセンスがあるから」と片付けることも勿論可能ですが、それでは乱暴すぎるというか、そのセンスの内訳を言語化していただければと思います。
やはり、省エネの漕ぎをしているということでしょうか。
おーーー!ええーーー?マジですか?スゴっ!
読み返しもせずに、且つテキトウにしか書いていない日も多く、読みにくい文章だったとは思いますが、そういってもらえると、更新の励みになります!ありがとうございます。また、今後もよろしくお願いします。
まず、質問者様が第一段落に書かれている、ローイングが速いということはどう言う要素の集合だと考えているかということですか、自分は、ある程度センスや身体の大きさや構造、頭の良さこの3要素が集まってボートを速くすすめる推進力になっているのではないかな?と考えています。
上では、センスと一言で表しましたが、センスと言うと、マイナスなイメージと言うか、センスですべて決まってしまう。そう考えがちにしまうので、もう少し具体的に、書きたいと思います。
言葉を言い換えれば、ローイングがその選手にとって適正な競技なのか?そこの見極めはある程度必要だと思います。ただ、もちろん、ローイングを純粋にスポーツとして楽しんでいるのであれば問題ありませんが、メダルを取りたいだとか、社会人でも続けたいだとか、日本代表になりたいだとか、そう思っているのであれば、大変冷たい言い方になるかもしれませんが、他の競技に転向することを考えることも一つの手段かもしれません。
ただ、センスと言うか、ローイングの競技力はコーチによってももちろん変わってきますし、すぐにセンスが無いなって思うのもそれは時期尚早です。
また、質問の第二段落のはじめにあるように身長、体重=体格がいい選手が強いことには間違え無いでしょう。
ただ、日本の場合190cm前後の選手がごろごろいるわけでも無いので、メインの軽量級層とその少し上の体格の選手層の間に大きな差はありませんし、カテゴリーが下の中学生や高校生が上のカテゴリーの選手に勝つこともあると思います。
そして、それはセンスなのか?と言われると、そこは違うと思います。
特に、中高生の場合コーチ(顧問)が積極的に関与しますし、いい意味で、コーチのコントロールされているので、頭の中をシンプルに考え、ボートを速く進めるぞ!と言う意志の強さも感じとれます。
逆に言うと成長するにつれて、頭は良くなりますし、経験値も向上します。なので、大学生、社会人、年上=自分の方が強いと思い込みもあるでしょう。
もちろん、頭とその経験値を活かせることができれば、がむしゃらに漕いでいる選手(クルー)に勝つことはできるでしょうし、自分も身体が大きい方ではないので、レースプランやムダを減らすということは意識をしています。また、自分自身それで、何度も勝利することができています。
質問の最後に省エネローイングについて、書かれていますが、自分もこのブログやホームページの方でも何回か言及したことはあったはずですが、それを分かりやすく伝える為に省エネと言っていますが、言い換えれば、省エネ=無駄がないということになります。大量のエネルギーを消費して、ボートを進める推進力することはできるでしょうし、そのように漕いでいる選手(クルー)もいるはずです。
ただ、少ないエネルギーで、可能な限りスムーズにボートを進めることができれば、ラスト数百メートルで競り勝つことができるかもしれませんし、それまでのコンスタントでも数センチずつ距離を離すことができるかもしれません。
なので、省エネと言うと、手を抜いているように捉える人もいるかもしれないので、もう少し具体的に書くと、とにかく技術的な面で無駄をなくし、自分が出せる最大パワーを無駄にしないようにすれば、少しでも勝利に近づくのではないかな?とそういうことです。
センスの内容を言語かするということができたかどうかは微妙なところではありますが、今日はひとまずこのへんで終わりにして、もう少し頭の中で整理して、思いついたら追記もしていくかもしれません!