U23ドイツチームが決定したよ!そして、日本は… #35
先週末、ラッツェンブルク・ドイツではU23ローイングドイツ代表の最終選考と評価レース(2000m)が行われていました。
自分の所属チームのレバークーゼンからも3選手3種目(フォア、軽量級男子シングルスカル、軽量級男子ペア)にエントリー。見事、舵手付きフォアと軽量級男子の補欠として、2人が選ばれました。
ドイツでは最終選考及び最終評価レース以前にも何回も評価レースを実施しており、中間の評価レースでもある程度クルーやシート編成を入れ替えたりしながら、ベストなクルーが完成するようにシステムが組まれています。
フォアにエントリーしていた、選手は去年ぐらいから腰を痛めており、オフシーズン中や選考期間に入ってからも思ったようなパフォーマンスが出せないことも多い中で、目標であったエイトでの代表選考入りにはなりませんでしたが、舵手付きフォアで代表には選ばれたので約1ヶ月後のU23世界選手権ではメダルをとって欲しいです。
軽量級男子シングルスカルにエントリーしていた選手は、いつも自分と一緒に練習しているので、頑張って欲しかったですが、最終選考が近づくにつれリズムを崩したのか、中間評価レースでも思ったような結果が出なかったり、体調を崩してレースを棄権したりと災難続きの代表選考期間になりました。コーチとも彼について話したりしましたが、『彼は、去年はスムーズでスピードも安定して出ていたが、今年は悩みすぎている。ひとまず、今年はU23ヨーロッパ選手権に向けて、ペースを作っていくしかない』と言っていました。
と、ドイツチームは最終選考と最終評価レースが終了して、一段落&U23世界選手権に向けてトレーニングを続けることになりますが、問題は日本よ!日本チームよ!
発表されたとき、正直びっくりしました。
2021年U23世界選手権、U19世界選手権 選手団派遣中止について
Cite: 公益社団法人日本ボート協会 2021年U23世界選手権、U19世界選手権 選手団派遣中止について より
世界的な新型コロナウイルス感染症蔓延により、国内でも様々な防疫措置がとれていますが、 選手・スタッフ及び関係者の皆様の安全を鑑み、2021 年U23 世界選手権(チェコ・ラチチェ)及びU19 世界選手権(ブルガリア・プロブディフ)への 選手団派遣を断念することといたしました。
選手、並びに、その所属団体の皆様にはご理解くださいますようよろしくお願いいたします。なお、2021 年U23・U19 代表選手(代表候補選手)に関しては、今後も継続的に強化活動を行っていく予定です。
まー、コロナパンデミックで、安全を考慮した結果だとは思いますが、なるべく多くの国際レースを経験させてあげて欲しかった。しかも、日本からヨーロッパへの入域は比較的簡単に簡単にできます。帰国後の2週間の自主隔離の待機場所の確保等の課題があるのも事実ですし、所属団体の理解も必要だとは思いますが、おそらく、そこまでのハイリスクな派遣では無いと個人的には思います。(あくまで、個人的ですよ!)
最近は知り合いの知り合いとかでも陽性者が出たとかドイツでもあまり聞きませんし、標準的な感染予防対策させしていれば、リスクも格段に抑えることができると思います。
コロナパンデミックになってから、自分もそうですが、レースのスピードがなかなか身体に戻ってこないこともあるので、おそらく、日本国内のレースだけしていても、日本代表になる実力がある通り、周りは自分たちより遅い人ということになるので、やっぱりそれ以上のスピードを出そうと頑張るのは難しく、国際レース体験はとても重要になってきます。自分も、ここ最近ドイツ代表選考や評価レースにオープン参加させてもらって、一番最初は全くスピードが出ず散々でしたが、数回の1500や2000mを重ねてようやくスピードが戻ってきた感じです。
リスクを取ることも大切ですが、約2年間国際大会への出場が無い世代が生まれ、それが今後の日本代表のレベルを下げないことを祈るばかりです。