ICEは30周年 #36
ICEってアイスじゃないですよ!
ドイツ鉄道のフラッグシップ、高速鉄道のICEのことです。
ICEとはインターシティーエクスプレスで日本の新幹線に相当する(しない笑)名称です。
そのICEが今年の5月29日で、30周年を迎えました。(定期運行開始は6月2日)
日本語や英語ではアイシーイーと読みますが、ドイツ語圏ではイーツェエー(イーツェィイーの方が実際の発音には近いかも)と読みます。もちろん、アイスクリームの方はアイスって読んで良いよ笑
細かいところを省くと今まで第4世代までモデルがあり、初代のICE1 から新型のICE4 まで全てのモデルが走り続けています。ICE1 は近代化工事が2024年頃まで行われ、2030年頃には引退するようですが、日本の新幹線と比べると寿命が長い気もします。(これだけが要因では無いかもしれませんが、日本の新幹線は高速加速、急減速、連続高速走行を高温多湿な中酷使し続けるのでそれも寿命が短い原因かもしれません。)
各モデルの紹介はこちら
上の方に日本の新幹線に相当する(しない)と書きましたが、なぜなら日本の新幹線と比べると、スピードが遅いからです。最高速度は250km/h。
日本の新幹線は諸外国と比べると特異で新幹線専用の線路、施設、システムを使い、一部区間を除いて基本的に高速走行や安全確保ができていますが、諸外国の高速鉄道は一部の国を除くと、在来線と同じ駅や線路、システムを使用して運行しています。なので、都市部に近づくと、分岐やカーブ、他の列車や電車が多くいるのでどうしても減速せざるをえません。もちろん、どちらにもメリット・デメリットがあって、乗り換えや都市部にアクセスが容易等。なので、基本的にドイツの高速鉄道は郊外の高速鉄道専用線に入るまで在来線や特急、貨物列車などに合わせて運転を行います。そして、その専用線が整備されているのも一部で、特に利用者が多いフランクフルト空港とケルン・デュッセルドルフ間やベルリン、ハノーファー間などです。
以前、ホームページの方にも書きましたが、なんと言っても、ドイツ鉄道(ICE)を使っていて困るのは遅延です。
自分もそこまで頻繁にICEを使っている訳ではないので全ての列車や電車が遅れていると言うつもりはありませんが、今まで10回前後利用しただけでも定刻通り目的地に到着したことは皆無です。(6分以内の延着は定刻笑)一番ひどい場合だと6時間ぐらい目的地に着くのが遅れました。もちろん、ドイツ鉄道もこれを良しとしている訳ではなく、なるべく、6分以内の定刻発着を目指しているらしいですが、コロナ禍の利用客が少ない状況でもあまり改善されておらず、ドイツでは今後、高速化よりも定時運行率向上を目指していくようです。笑
ICE30周年記念サイトはこちら(ドイツ語)