ピッチングについて!野球じゃないよ!🚣♂️ #65
昨日は左右の揺れ・バランスについて書きましたが、今日はボートの前後の揺れ(上下の動き)ピッチングについて、最近思ったことを書いていきます。
前回、前々回の続きですので #63 #64 も合わせてお読みください。
左右のバランス(ローリング)と違い、前後(上下)のバランスピッチングは自分ではなかなか感じにくいというか、艇全体の動きを自分自身で見ることは物理的に不可能なので、唯一、目で見て確認できるものとすれば、自分の漕いだ後に続いている波を見るぐらいでしょうか。シングルやダブル、ペアなどの小艇であれば、テールの動きを見ることもできると思いますが、それをずっと見ていると、フォームとしてよく無いので、見るとしても程々に!(目線は真正面!)
では、なぜ、ピッチングが起きるのでしょう。
まー普通に考えると、シートスライドやボディーを動かすことによってボートに対する重心移動があるからです。
ただ、ローイングのから、それらの動きをなくすことは無理なので、完全にピッチングをなくすことは不可能ですが、低減することはできるはずです。
ドイツに来る前は、キャッチ長く、フィニッシュ長く、そして、フィニッシュは強く引く!それを考えながら漕いでいたのですが、ドイツに来てからは(特に最近は)前もそこそこに長く!だけど、キャッチは優しく!フィニッシュは倒れすぎない程度に長く速く!というイメージに変えました。というか変わりました。
特に、日本のローイングを見ていると、キャッチでバン!と力強く入水して、ドライブ中にオールが深く入り過ぎているのをよく見かけます。そして、フィニッシュでも水をまとわり付かせながらブレードターン。
このときにの、ボディーの動きはのどうなっているか考えてみてください。
まず、キャッチでオールが深く入りすぎている=腕、又は上半身の上下の動きとその分のロスによって、ボートが止まることになります。且つ、それによって、ドライブに移るまでの時間がかかるので全体重がテール側に集中します。
次に、ドライブで、ブレードが深すぎる=ボディーの重心は上、又は斜め上に行こうとします。ドライブはそれでもいいですが、その後はブレードを水から抜かなければいけません。そうなると、ボディー(腕)の重心は下に向かいます。
そして、フィニッシュでブレードに水がまとわり付きながら、ブレードターンをする=ブレードに乗っている水は重力によって下に行こうとするので、それに引きずられ、ボートも水に押し付けられるとになります。
つまり、キャッチで重心が上に向かい、フィニッシュで重心が下に移動する。ピッチングが起こるわけです。
じゃぁ、どうすればいいの?答えは簡単です。直線上の動きをしろ!です。
それが難しんだよって言われるかもしれませんが、日本人の自分ができたので、努力すればみんなもできるはず!頑張れとしか言えませんが、もう少し、ヒントを書いていきます。
ドイツではキャッチに関しては特に優しく、最初の初動もほぼ力を入れず、艇のスピードに合わせて最初の10cmほどを動かし、そこからドライブに入っていき、フィニッシュに向かってスピードを出して行くながれです。
キャッチを優しく入れて、軽い初動を体感するには、レッグオンリーの前1/4とレッグオンリーのフルレングスをパワーを入れない状態!とにかくリラックスした状態で行うドリルが有効です。(フルレングスの場合はレート20前後で)
フィニッシュに関してはとにかくスクエア(ノーフェザー)をしろ!ですが、艇のセッティンを見直すことも必要かもしれません。日本人=体格が小さいと思っているのか、ハイトが低めのクルーもよく見かけますが、それではいくら頑張ってもフィニッシュはキレイに抜くことはできません。なので、少しずつ上げるなり、下げるなりして自分のベストポジションを探すことから始めてください。そのときに、便利なのはクリップ式のC型ワッシャーなので、予算に余裕があるチームは導入をおすすめします。(水上で調整できれば、時間の無駄にもならないし。)
そして、ストレッチャーボードの位置があまりも遠すぎませんか?(ピン to ヒールを長すぎないかってこと)その時は、フィニッシュで少し余裕があるぐらいまで手前にしてもいいかもしれません。
フィニッシュのボディーのポジションですが、猫背はNG!背中はまっすぐ!(角度については文章では難しいけど、120度ぐらい?最低でも100度ぐらいは欲しいかな?)
ということで、言葉では限界がありますが、今日ドリルなどの動画を撮ったので、編集が間に合えば、明日公開します!(明後日かも笑)
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