昨日の記事を読んでの感想-2 #92
昨日は、ブログを書きながら、気がついたら寝落ちしてて、起きたら夜中の2時頃だったので、更新は諦めて寝ることにしました笑 すみません!(別に誰に謝ってる訳でもないけど)
ということで、昨日はオリバー・ザイドラーのところまで書いたので、今日はドイツのオリンピック代表クルーの数とクラブ単位での選考、指導者の後継者問題について書いていきます。
今回、ドイツは軽量級男子ダブルスカル、男子シングルスカル、男女ダブルスカル、男女クォドルプル、男子エイトの計7クルーがオリンピック出場権を対象の大会で獲得し、日本から見ると十分多いように思いますが、ドイツのオリンピック種目の中でも、金メダルやメダルの常連であるローイングが今年は銀メダルを2個しか取れなかった。記事ではそういうニュアンスで書かれていますが、自分からするとすごいことなのになって思いますけど笑
ただ、もちろん、日本でも、メダルを多く取る競技があまり取れなかったりすると、メディアでも書かれたり、その当該協会は次年度からの強化を見直すことになると思いますが、ドイツではまさにローイングがその状態です。
続いて、選考方法についてですが、日本でもオリンピック代表を国内で決めるときいろいろな議論がありましたよね。自分も、代表経験があったので、一筋縄に選考できないことは重々承知していて、特に、クルーを組むとなると、更にそのプロセスは複雑になってきます。ただ単に、強い順に選考して、強い順にクルーを組めば速いクルーが完成するわけではありません。もちろん、選考されなかったり、思っていたクルーに乗れなかったり、落とされた選手やそのコーチの気持ちも分からなくも無いですが、それは仕方ないことです。ちなみに、日本でも代表選考の前後では揉め事(選考方法の説明不足だったり)がありますが、それはドイツでも毎年のように起こっていて、最終的にはナショナルチームのコーチと協会、そして、選考対象になっている選手のコーチで話し合い折り合いを付けて代表クルーが決定しています。その面、日本ももう少し、そのような議論の場っていうのを設けても良いのかなって思います。
ここで、東京オリンピック前に日本で話題になった、エイトを派遣するか派遣しないか問題を触れると、嫌な思いや反対意見、または賛成意見もあることだと思うので、深くは書きませんが、この記事を読むと、クラブ単位で代表クルーを選出しなくて正解だったのではと思います。
やっぱり、代表に選ばれたいのであれば、そのクラブの8人もペアで全員選考に出るべきですし、もしかしたら、他に速いペアがいたかもしれません。もちろん、クルーを組んだときどの組合せが速いかは実際にクルーを組んで何回もテストレースをしてやっと分かることなので、安易に選考無しで、クラブ単位のクルーを派遣を拒否した日ボ(強化)の判断は良かったのでないかなって思います。ただ、もちろん、個人的にというか、感情的に言えばもちろん、挑戦して欲しかったですし、オリンピックに日本から日本で最強と言われるエイトが戦っている姿は見たかったです。どっちやねんって思われるかもしれませんが、それぐらい難しい問題です。
ちなみに、本文中にクラブ単位での代表権獲得を望んでいるというところに、自分の所属しているクラブの名前が出てきますが、この内容は事実ではありません。
これはフランクフルト・ジャーマニアローイングクラブも事実ではないと反論しているようです。(コーチ同士が連絡をとって確認済み)このことを誰がいい出したのかは知りませんが、選手間、チーフコーチの1番アクティブなメンバーは少なくとも誰も思っていません。(スポンサーのバイエルはどう思っているかは知らないけど笑)
そして、最後の話題、指導者の後継者問題についてですが、これはアマチュアスポーツ全般に言えると思います。
やはり、いくらその競技が好きで、広めて、強い選手を育てたいと思っても、コーチもお金が無いと生活できませんし、モチベーションにもなりません。コーチはどちらかと言うと自由業なので楽な部分もあるかもしれませんが、もちろん不定期で休みも少ないなど、サラリーマンなどと比べると不安定な仕事だということは間違いありません。ドイツですら問題になっているぐらいなので、日本はもっと状況は良くないはずです。自分も、日本のローイングのコーチは少なすぎるから、もっともっといろんな人がコーチになって、コーチ達同士も切磋琢磨して欲しいですが、やはり金銭的な部分は現状どうすることもできないのが現状です。
やはり、しっかりとしたコーチがいなければ、選手も育ちませんし、その競技自体の競技力の向上にもなりません。難しい問題ですが、日ボももっとスポンサーを死にものぐるいで集めて、危機感をもって欲しいと思います。もちろん、日ボという一団体ではできることも限られていると思うので、記事内でも書かれているように、JOCや政府機関とも連携して、スポーツの振興が進むことを願うばかりです。