ドイツ鉄道ストライキ突入🚄 #100
ワクチン2回目接種が終わり、正確にはまだ免疫を獲得しきれてはいませんが、これで、一応、日本とドイツの往復のストレスが軽減されます。(日本入国はまだ面倒くさいけど…)
そして、このブログも100回目を迎えましたって言いたいところですが、言っても100日なので、まだまだですけどね笑
いつもお読み頂きありがとうございます。
さて、題名にもしていますが、11日(水曜日)から13日(金曜日)まで、計3日間、賃上げやボーナス、雇用期間の長期化を求めドイツ鉄道のドイツ機関車運転手組合 GDL(Gewerkschaft Deutscher Lokomotivführer)がストライキを始めました。
そして、今はサマーバケーションの真っ只中。鉄道で遠出をする人も多く、高速鉄道のICEに関しては通常の15%程の運行率。コロナ禍において密を避けたい人も多いハズですが、混雑の原因にもなっています。これは、ICEだけではなく、一般の在来線にも影響しており、ドイツ鉄道(今回のGDLに加盟しない)ではない、民間会社がオペレーションする鉄道にも乗客がさっとうしており、いつもよりも多い印象でした。自分のいつも使っている路線はイギリスのナショナルエクスプレスがオペレーターをしており、幸いにもほぼ影響がありませんでした!
正直、日頃から乗客は遅延でイライラ、迷惑しており、賃上げを求めてストライキするよりも、まず定時運行をしろよ、もっとサービス向上しろよって思っている人もかなり多いです。(もちろん、日本レベルまでとは言いませんが。)
ただ、ストライキを行うこと自体は労働者の権利として認められていますし、個人的にも賛成ですが、彼らは流石に無茶しすぎじゃない?って思うことも。ドイツは労働者立場も強いのが特徴ですが(日本が弱いだけかも。)今回の運転士組合だけではなく、地域交通の労働組合、ドイツポストとDHLなど、生活に必要なインフラ関連は特にストライキをしている印象が高く、市民生活に直接関わってくるので、正直自分たちで勝手にやってくれよって思います。
しかも、今回のストライキに関しては賃上げとボーナス支給のですが、コロナパンデミックにより減収が続いているドイツ鉄道、しかも、昨年度は約8000億円の赤字を叩きだし、1兆円超えの補助金を政府から支援してもらい、その補助金はもとを辿ればドイツ国民が収めた税金です。そりゃー、怒る利用者がいるのも当然です。
もちろん、労働者側も現状の賃金に対しての不満には理解しますが、半民営のドイツ鉄道では個人的には正直限度があるのでは無いか?って思います。例えば、JR九州のように不動産事業で会社収支の健全化、JR東海のように新幹線(高速鉄道)による収益でローカル路線を維持するということも、ドイツ鉄道ではできていないのも現状です。正直、上下分離方式の民営化か、地域分離方式の民営化どちらがいいかとはどちらにもメリット・デメリットがあるのでここでは言えませんが、最低限利用者に迷惑のかからないような運営をしてくれることを望むばかりです。