【質問回答】キャッチを速くとは? #129
【質問内容】
いつも楽しく読ませて頂いております。
instagramの投稿で、ドイツ8+の漕ぎを“they don’t lock on the blade on water but take the boat at speed and keep going”と解説していますが、これについて古米さんのお考えを伺いたいです。(下記参照)
これは、以前ブログで仰っていた「キャッチは速く」という教えと同様のことを指しているのでしょうか?
いつもありがとうございます。
そうですね!昨日も似たようなことを少し書きましたが、上の英文でもあるように、ブレードで水中を固定していないけど、ボートはスピードも出てると言うことです。
日本でも、もちろん、最近のトレンドを汲んだローイングフォームを取り入れようとしているチームや人もいるかも知れませんが、正直言って、自分もそうでしたが、今まで日本で漕いできたクルーのテンポ(リズム)とこっちで、特に速くもないクルーで漕いだときのテンポがそもそも違うので、フォーム以前にそのテンポに多くの日本人選手が気付けるかどうかが重要なのでないかな?と個人的には思っています。
https://weblog.oldrowing.de/index.php/2021/09/11/972/
ただ、この辺の表現はとても難しい事なので、自分もドイツに来てしばらくの間はコーチが言っている事が理解できませんでした。(まー、お互い拙い英語と自分がドイツ語を理解できていなかっただけかもだけど笑)
じゃぁ、これが、言葉で言われて分かったかと言われると難しいところですし、特に初心者やまだまだ経験の浅い中学生などには難しいと思うので、ある程度漕げるようになってきた選手、全日本級の大会で順位がつくような選手であれば上のようなテンポで漕ぐことができるようになれば、今までよりも省エネで漕ぐことができるようになるはずです。
ただ、質問者様の書いているキャッチを速くはそれはどの部分をさして言っているのか分かりませんが、ブレードの入水は速く、浅く(ブレード一枚分のみ)で、入水後(ドライブの最初)は別に速く動かすというよりは、艇速に合わせて、ドライブを始めて、そのあと、フィニッシュにかけて加速していくイメージです。
少し補足すると、初心者やまだまだ順位がつかないような選手は、まず、スピードを出すことを求めていきましょう。
ここを間違えると、むしろ逆効果なので、注意が必要です。