インカレ・全日本も延期…そして、ドイツは? #111
金曜日?土曜日?頃に関係者の間では既に噂と言うか、アナウンスもあったようですが、翌営業日の月曜日に公式発表があったのは周知のとおりです。現在の感染状況を加味しやむを得なく、第48回全日本大学選手権(インカレ)と第99回全日本選手権の延期、そして、第62回全日本新人選手権の中止が決定しました。
まー、こればっかりは仕方ないといえば仕方ないですが、国体もおそらく中止(延期)の方向、上記2つの大会は延期、1つは中止と選手のみなさんや関係者は残念な気持ちと延期された大会に向けて再調整していくしか無いですね。
ところで、ドイツでも再び感染状況が増えてきましたが、ドイツは新たな政策へ舵を切り始めています。
ドイツも先月頃までは4段階のレベルで防疫政策をとっていましたが、3G政策と言われる新しい政策へ移行されました。
NRW州はコロナ防疫州令を改正し、8月20日以降9月17日までの4週間、これまでの段階的指数別対応に代わり、7日間指数が35以上となる都市・郡(ただし、州平均の指数が35以上となる場合は州全体)に対して「3Gルール」を適用することを発表しました。詳しくは各自治体が発出する情報を参照してください。
~中略~
ア.新たな3Gルールを適用し、2Gすなわちワクチン接種者、(geimpfte)、感染からの快復者(genesene)については、すべての施設・イベント等への立ち入り・参加が可能。これらに当てはまらない者は、7日間指数(人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数)が35以上となる都市・郡(ただし、州平均の指数が35以上となる場合には州全体)については、下記の行事参加・活動にあたり48時間以内に実施されたコロナ検査の陰性証明が必要(getestete)。
イ.簡易検査の陰性証明(48時間以内に実施)が必要となるもの:
・屋内で行われるイベント(感染防止コンセプトを要する)
・屋内でのスポーツ
・レストランの屋内部分の利用
・身体的接触を伴う各種サービスの利用
・宿泊
・屋外での2500人を超える大型行事への参加
ウ.PCR検査での陰性証明(48時間以内に実施)が必要となるもの:
クラブ・ディスコ等、特に感染リスクの高い活動
エ.病院・老人ホーム等介護施設・障害者支援施設・難民施設への訪問については2Gあるいは48時間以内に実施の簡易検査の陰性証明が必要。これらの施設については、7日間指数が35未満の場合にもこのルールが適用される。
オ.就学児童・生徒は学校における義務的な検査への参加により、検査済(getestet)とみなされる。3Gルールが適用される場においては、就学の証明を提示することで足りる。未就学児については、検査は不要。
カ.7日間指数にかかわらず、医療マスク着用義務は以下の場において継続:
公共交通機関、商店内、参加者の移動が想定される屋内施設、行列時、参加者が2500人を超える屋外でのスポーツ・文化その他のイベント(座席・立ち位置固定の場合を除く)
Cite: 在デュッセルドルフ日本国総領事館 より
つまり、7日間、10万人あたり35を超えたら3Gと言う上記の制限が発令され、それ以下の場合一部を除き規制が撤廃されるようになりました。
ちなみに、10万人あたりの数値は
過去7日間に報告された陽性者数 ÷ 人口(市区町村や州、国) × 10万 = 発生率
で計算できます。
例えば現時点で公開されている、東京都の陽性者数を元にこの方程式に当てはめると
新規陽性者数4659.3 人 (23日時点の7日間移動平均)÷ 14049146人 × 10万 =
33.38となるので、ドイツの基準に当てはめると問題ないレベルに当てはまります。
ちなみに、上記大会予定地の戸田市も33.58とそこまで高い数値にはなっていません。
(ケルン市・ドイツはなんと133.6という発生率でバカ上がりですが、医療崩壊するなどのニュースもあまり聞きません)
だから、日本は問題ないんだとまではいいませんが、なぜ、たくさんの病床がある日本で医療が逼迫しているのか?そして、医療崩壊を起こさない為に、少しコロナが落ち着いていたときに、政府や自治体は何をしていたのか?疑問に思います。
また、イギリスやアメリカはドイツよりも更にゆるいコロナの防疫政策へ移行していますが、日本もいつごろ、そのフレーズに入るのか。つまり、一般的な季節性インフルエンザのような対応なるのかが今後の日本の未来にもつながることではないでしょうか?