ドイツ ほぼ通常のレガッタ運営に戻る! #137
昨日に引続き、今週末開催されているレガッタについて!
7月末に1年ぶりに本格的なローイングの全国大会が開催されたドイツですが、今回は地域のレガッタ(いわゆる地名がついたレガッタ)で主催もドイツローイング協会ではありません。
どこかで書いた記憶がありますが、ドイツはコロナの3G政策を勧めていて、規制はありますが、ロックダウン程厳しいものでもなく、おそらく、今後ロックダウンは行われないと思いますし、With Corona と After Corona の両方に対応できるように現在も試行錯誤を繰り返しながら徐々に通常の生活に戻るための様式を進めています。
NRW州内でとられている諸措置
ア.新たな3Gルールを適用し、2Gすなわちワクチン接種者、(geimpfte)、感染からの快復者(genesene)については、すべての施設・イベント等への立ち入り・参加が可能。これらに当てはまらない者は、7日間指数(人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数)が35以上となる都市・郡(ただし、州平均の指数が35以上となる場合には州全体)については、下記の行事参加・活動にあたり48時間以内に実施されたコロナ検査の陰性証明が必要(getestete)。
イ.簡易検査の陰性証明(48時間以内に実施)が必要となるもの:
・屋内で行われるイベント(感染防止コンセプトを要する)
・屋内でのスポーツ
・レストランの屋内部分の利用
・身体的接触を伴う各種サービスの利用
・宿泊
・屋外での2500人を超える大型行事への参加ウ.PCR検査での陰性証明(48時間以内に実施)が必要となるもの:クラブ・ディスコ等、特に感染リスクの高い活動。
エ.病院・老人ホーム等介護施設・障害者支援施設・難民施設への訪問については2Gあるいは48時間以内に実施の簡易検査の陰性証明が必要。これらの施設については、7日間指数が35未満の場合にもこのルールが適用される。
オ.就学児童・生徒は学校における義務的な検査への参加により、検査済(getestet)とみなされる。3Gルールが適用される場においては、就学の証明を提示することで足りる。未就学児については、検査は不要。
カ.7日間指数にかかわらず、医療マスク着用義務は以下の場において継続:公共交通機関、商店内、参加者の移動が想定される屋内施設、行列時、参加者が2500人を超える屋外でのスポーツ・文化その他のイベント(座席・立ち位置固定の場合を除く)
Cite: 在デュッセルドルフ日本国総領事館 ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州における新型コロナウイルス対策関連情報(2021年9月6日更新)
ということで、かなり緩和された形になりますが、今回は3G政策が施行されてまだまだ、レガッタの実績がないので、テストも兼ねていると放送されていました。
今回のようなレガッタで問題がないと、更に大規模なレガッタを開催すると言っていました。
では、どこがコロナ禍と3G(With Corona)で変わったか比較していきましょう
コロナ禍 | 3G(With Corona) |
---|---|
全エリアでのマスク着用義務あり(乗艇のみ省く) | 出店等の行列、計量テント等人が密集する場所及び屋内はマスク着用義務あり |
初期→無観客及び出店の廃止 3G施工前→テストかワクチン接種必須で観客エリアの人数制限と個人情報の登録が必要 | 観客エリア、選手エリアの撤廃、無観客の規制は撤廃し有観客 ただし、ワクチン接種証明書、陰性証明書、回復証明書が必要 |
計量の簡易化(1人1回/大会) | 左記同様 |
バウナンバーのデポジット廃止し出艇時に取付け及び回収(ドイツではレーン番号ではなく種目毎に通し番号なため) | 左記同様 |
会場の広大化(艇置き場を広げ密を避ける) | 左記同様 |
ということで、大きくは変わっていないかと思わるかもしれませんが、可能な限り、規制を緩めて、スポーツの魅力や楽しさ、イベントして成立するようになったように思いますし、コロナパンデミックをきっかけに大会やイベント運営を見直すきっかけにもなったようで、コロナパンデミック前よりも、むしろ快適というか、これからもこれでいいんじゃない?って思うことも多いです。(まー、計量については、週末1人1回で済むというのは、流石にもとに戻ると思いますが笑)
いやいや、ドイツはワクチンの接種率が高いからだろって思われるかもしれませんが、超進んでいるわけでもなく6割を過ぎたところで今は伸び悩んでいる状態です。
日本もまだ、時間は少しかかるかもしれませんが、政府も今後の指針を早くだして、これならワクチンを打ったほうがメリットがでかいなとか、今の規制にフラストレーションが溜まって、守れていない人たちもそれなら、今は少し守ってみるかって思わせるように、With Corona と After Corona にすぐにでも対応できるようにしてほしいと思います。
ということで、いつになったら、日本の大会は開催や有観客、そして通常大会運営ができるようになるんですかね?
話は少し変わりますが、ここで開催されるときに楽しみなのは、このレガッタの名物である、じゃがいもの千切りを焼き上げした、かき揚げのようなドイツの伝統屋台飯『Reibekuchen=ライベンクーヘン』で、ライベンクーヘンレガッタとも呼ばれるぐらいです。
ということで、去年もこのレガッタは開催されたのですが、コロナパンデミックの影響で出店が縮小営業になったので、2年ぶりに食べることができました!もちろん、クリスマスマーケットや冷凍食品でも売られているのですが、ここのは安くてかつ手作りなのでマジで上手い!りんごのムースと一緒に食べるのがドイツ式ですが、甘じょっぱい感じがたまりません!ということで、2週間後にも同じ場所で州大会があるので、それも楽しみにしつつ、トレーニングも頑張りたいと思います!