デジタルワクチンパスポート #225
日本もようやくデジタルワクチン接種証明書アプリの配信がスタートしましたね!
ドイツでは、一般人向けワクチン接種がスタートしたと同時にアプリもローンチされていて、自分はむしろ紙バージョン(手帳)の証明書は持っていないのですが、紙バージョンだといちいち財布を出して取り出しての動作をしないといけないので面倒ですが、レストランや小売店、イベント等でも毎回提示を求められるドイツではデジタル化が先行していて良かったです。(最後まで読んでね!オチがあるから。笑)
日本の場合はワクチン接種証明書が無いと生活するのに不便だとかはあまり無いと思うので、正直、紙ベースでも特に問題無いと思います。
だけど、とりあえず、日本でもデジタルワクチン接種証明書を発行したいぜ!発行しよう!と思っても、残念ながら諦めざるを得ない人が5割り程度はいるはずです。というのも、日本の場合ワクチン接種率は80%に迫ってきましたが、マイナンバーカードの普及率が39.9%(最大普及都道府県は宮崎県で52%)。なので、ワクチン接種を打ったとしてもマイナンバーカードがなければデジタル化できないのです。
もちろん、セキュリティーや不正行為防止のためにマイナンバーカードを使って2段階認証のようにすれば偽物が出回るという確率も減ると思うので良いですが、それやるなら、ドイツと日本逆だろ?とは思います。
なぜなら、ドイツでは現在、ワクチン接種証明書または、コロナからの回復証明書が無いとスーパーマーケットとドラッグストア、公共交通機関以外の場所に進入することができないので、反ワクチンの人たち等はほぼ自由が無いのです。そこで、出回っているのが偽物のワクチン接種証明書です。
ドイツは、ワクチン接種後、紙ベースの完全アナログの手帳、もしくは、紙にQRコードが印刷されていて、それをアプリでスキャンするとデジタル化ができるモノの2種類。
後者のものは、接種時に身分証明書を確認するので、不正は少ないかと思いますが、前者の手帳が問題になっていて、偽物が大量に出回っているのです。また、その手帳版をデジタル化する場合、薬局に持っていって、本人確認すると、QRコードが発行されて、偽物の手帳からデジタル化すると偽物か本物かの区別がつかなくなります。
そこで、政府は次なる手に出ました。それはドイツ(EU)では全市民が持っている身分証明カードと合わせて提示することです。(正直、対策になっていないとは思うけど。)
こうなると、正直デジタル版の意味がねぇ…
小売店やレストランに入るたびに、スマホでアプリを開いてQRコードを提示し、且つ、財布から身分証明カードを出して、名前を確認してもらい。と2度手間です。
ということで、ドイツこそ、発行するときに身分証明カードとQRコードを用いて本人確認をもっとしっかりしていれば今頃こんなことにはなっていなかったとは思いますが、運用開始してからのトラブルはつきものなので、仕方ないかもしれません。
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