高速道路爆破解体🌉💣 #271
昨日、自分の住むノルトライン=ヴェストファーレン州とフランクフルト付近を繋ぐアウトバーンA45に架かるリンスドルフ高架橋が爆破解体されました。
ちなみに、動画を見てもらうとわかるかと思いますが、動画の奥に見えるのは新しく完成した高架橋でその数メートル横で爆破が実行されました。(すげーよなドイツって思ったけど、エンジニアが計算した上で安全と判断されたんだろうけど。そして、その新しい橋は、解体後の橋のあと地に建設される橋にピッタリと横付けされる形でスライド移動するよていです。基礎とか大丈夫なん?って心配になるけど、まー地震も無いしね!)
ただ、これはまだまだ序章に過ぎず、ドイツの高速道路、アウトバーンは現在1960年から1980年代に作られた設備が多く特に、橋梁部の老朽化が急激に進んでいます。
というのも、設計、建設当時は想定の交通量と重量を考慮して問題なかったのですが、時代の流れとともに交通量の増加、車両の大型化、大型車の重量増加等により、想定以上の負荷がかかり、特に、影響の受けやすい橋梁部分の披露と老朽化が加速してしまいました。
以前も、書いたことがあるかもしれませんが、現在ドイツのアウトバーンは工事だらけ。規制だらけ。
そして、その老朽化の進む橋梁の交換箇所はなんと全体の50%に及ぶとも言われていて、1960-1980年代に作られた橋梁部は約14,000箇所。緊急の架替や修繕を要さない橋梁部もあるのですべてを一気に工事しなければならない訳では無いですが、相当数の更新箇所があり、今後数年間で約20億ユーロ、日本円で約2600億円の予算が注ぎ込まれる予定です。
ただ、ドイツの高速道路は無料。この予算どこから持ってくるかも争点になっていて、各州で管理されていた高速道路会社もドイツ政府の管理化に一元化されることになりました。
ちなみに、一番最初に触れたA45の問題はこの橋だけはなく、そこから北に北上したラーメデ高架橋でも、12月に損傷確認。通行止めに。応急処置をして再開を予定していましたが、年明け損傷箇所が想定よりひどく、応急処置では対応できないことになり、橋が再建される約5年間に渡り通行止めとなることになりました。
それにより、迂回を求められることになりましたが、これまた、自分の住んでいるレーバークーゼンを経由するルートが推奨されており、それでなくても、365日渋滞していると言われている出口とジャンクションが交錯するエリアで渋滞が激しいのに、どうなるんだ?って感じです。