停電するかもしれない、ドイツ🇩🇪 #279
昨日PRESIDENT Onlineで気になる記事を見つけました。
少し長いので、ドイツに興味が無いとか、政治に興味がないとかだと、読むのに疲れるかもしれませんが、ドイツに住んでいる身からすると他人事じゃないんですよね。めっちゃ当事者なんですよね。
しかも、外国人で、もちろん参政権も無いので、政治話を友だちとかするのはできますが、決まったことに従うしかありません。
SPD中道左派系が政権を取り、Grüne(緑の党) と FDP が加わり連立政権が誕生。
記事内にもかかれていますが、この連立政権は結構厄介で、各党考え方が微妙に違うんですよね。(まー日本の自民と公明もそうですが…)
特に、環境問題に対してうるさいというか、それをメインに掲げている Grüne がいることによって、エネルギー関連の問題が解決しないどころか、ますます、悪化の一途をたどっている感じになっています。
そして、北京冬季オリンピックが開幕する直前から、共産国家の中国とロシアで不穏な動きが見られ、ドイツは昨年、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン、ノルドストリーム2が完成しましたが、稼働予定の2022年半ばには、このような情勢の中で正常に運転開始ができる可能性は低く、そうなると、原発ゼロ、石炭発電ゼロを掲げているドイツ。どうやって電気を供給するんでしょう。
ちなみに、環境リベラル系は自然エネルギー率をあげれば、それで賄える。それでも無理なところを天然ガス発電で補うという考え方らしいですが、そもそも、天然ガスも二酸化炭素出すんですけどね笑
じゃぁ、原発は?ってことになるんですが、福島第一原発事故以来、原発は危険、放射性廃棄物処理の問題が解決しないということで、脱原発に舵を切った訳ですが、ドイツは地震も津波も来ることが無いので、原発の方がよっぽど効率的だと思うんですが、どうなんですかね。
自然エネルギー系も風力発電に関しては、今まで順調に風車の台数を増やしてきていましたが、ここに来て、いくつかの州で新設拒否や新設に関して条件が厳しくなり、一気に新設数が減ってきました。というのも、風力発電は日本でもクリーンなイメージがあるかもしれませんが、近隣に住む人へのノイズによる環境問題、渡り鳥の接触、暴風雨等での破損とそれによる2次被害等が問題になって、特に建設地付近の住民や行政が反対することも多いようです。
ということで、八方塞がりのドイツの電源。
じゃぁ、どうするの?ってことになりますが、最終的には、お隣の国フランスの原発で発電した電気を融通してもらうということになります。
えっ?まじで?自分では原発を持ちたくない、危険と言いながら他所の国にあるのはよくて、それを買うのかよ?ってことになっています。
そして、以上の問題が降り注いでくるのが消費者です。
年々、電気代が上がっていて、まじでやばいです。
1人暮らしをしている自分の場合、更新月の2021年11月までは68€(¥8,900)12月からは74€(¥9,700)になっています。
自分は、上のノルドストリーム2にも出資している E.ON の新電力系で契約しているのですが、新規契約&電気代がめちゃくちゃ上る前の契約だったので、この程度の価格ですが、今新規契約すると、
約91€(¥12,000)ですよ!
流石に高すぎるでしょ。
去年の1年間の消費kWhですが、2,748kWh。
ネットで調べた情報では日本では標準か少し高いぐらいの消費量で、コロナ禍で家にいることが多かったことを考えるとそこまで無駄遣いしていることも無いと自覚しています。(まー一般的な人よりガジェットは多いかもしれないけどww)ちなみに、ドイツだと一人暮らしの中では消費量が高い部類に入るらしいですが、ドイツ人一体どんだけ暗い中生活しているの?って思ってしまいます笑
ということで、ロシアから天然ガスを買うのもどうかと思いますが、とりあえず、電気代を下げてくれという消費者の切実な願いでした。