ドイツ アウトバーンはコンクリート舗装?アスファルト舗装? #354
先週末はブレーメンまでドイツのアウトバーンA1をケルンからブレーメンまで途中で乗り換えることなく、一直線に進みました。
昨日も少し書きましたが、ブレーメン出発して、約30kmにわたって交通規制があり、と書きましたが、まさに、路盤交換の真っ最中で30kmの長い距離のコンクリート舗装を打ち替えしていました。
日本でたまに、ドイツのアウトバーンが紹介されている記事やYouTube等を見たりしていると、アウトバーンはアスファルト舗装ではなく、コンクリート舗装で走り心地がいいというのを見かけますが、これは半分嘘で半分本当です。
というのも、自分の住んでいるノルトライン=ヴェストファーレンのアウトバーン(高速道路)のほとんどの区間はアスファルト舗装で、コンクリート舗装はあまり見かけません。(トンネル区間省く)
理由はなんでなのか知りませんが、人口の多い州で、大都市が集まっている地域でもあるので、おそらく、長期間の交通規制を行うと、経済的、環境的に大影響が起きるからかもしれません。
なぜ、コンクリート舗装が長期間の交通規制になるのかというと、アスファルト舗装とくらべて、養生期間が必要で、最短でも3日程度、長いと1週間以上必要になってきます。
上の例をあげても、30kmの区間を一日で打ち替えすることはできません。工区を分けて、更に解体→施工となるので、工事期間が馬鹿にならないぐらい長いです。この区間では上下で工期は約5年。もちろん、路盤交換だけはなく、一部区間で3車線化の工事もあるので、一概に、コンクリート舗装だからとはいえませんが、それでも、流石に長すぎです。
あと、走り心地に関しても、コンクリート舗装は割れ防止のために、数十メートルごとに目地があり、一昔前の高架タイプ高速道路のようにスリットを越えるごとに車が跳ねる感じがかなりあり、正直走り心地、乗り心地はかなり悪いです。(かなり跳ねるので寝てても起きるぐらい。)
あと、コンクリート舗装は路面が白いので、車線ラインがめちゃくちゃ見にくい。(ほぼ見えない)ただ、白いので、光を吸収しにくく、アスファルト舗装と比べても、ヒートアイランド減少は防げるとは思いますが、ドイツでは街のど真ん中を高速道路が突っ切ることはほぼないので、あんまり関係ないかもしれないけど!
他にメリットとしては、大型車が多く通る場合でも、わだちができにくいので、メンテナンス頻度が少なくても走り心地は変化しにくいです。
ということで、個人的にはコンクリート舗装の道路のメリットはあまりないような気もしますが、