【質問回答】心拍数とUTとエルゴ #66
まずは告知から!
明日(日本時間今日)、7月10・11日にドイツビッグボート選手権が開催されます。
正直、直前のメンバー変更などで、0トレーニング(個々はしてるけど)のぶっつけ本番の状態なので、成績はどうか分かりませんが、お時間ありましたら、ライブストリーミングもあるので、U23ローイング世界選手権と合わせて御覧いただけると幸いです。
質問ありがとうございます。返信が遅くなって申し訳ありません(メールを見逃してた笑)
■質問内容
いつも楽しく見させてもらっています。
以前ドイツのトレーニングのブログを見たのですが、UTの効率を考えて心拍低めに漕いでいるということでしたが、これではエルゴ数値など伸びてはいかないのではないでしょうか?エルゴメニューは全力で漕いでいるということでしょうか?
またどうしてドイツのボート選手はあんなに体幹が太いのでしょうか?
ドイツのボート選手についてもっと詳しく知りたいです、
いつも、ご覧いただきありがとうございます。
そうですね!UTの効率を考えてというよりかは、UTは2000mのレースで使うことができる体力(心肺能力)をつけるためのトレーニングですので、基本的には、乗艇であろうが、エルゴであろうが、違いはありません。
例えば、日ボが推奨しているフランス式トレーニングも基本的に考え方は同じで、B1(S/R16-18)ではゆったり漕ぎ、トレーニングを始めた頃は低レートでも、心拍数が推奨値よりも高かったとしても、1年、2年、3年、5年。。。と続けることによって、同じレート、同じスピードでも心拍数が低くなってくるはずです。(個人差はあります。)その逆もしかり、同じ心拍数でも速く漕ぐことができるようになる。ということです。
強いて言うなら、エルゴを行う頻度で多少変わってくるかもしれませんが、雨の日だけ乗艇のプランをエルゴで行う程度であれば、ほんの少しならいつもより、心拍数が上がっても良いかなと思いますが、一週間に数回、1回のトレーニングで12-20kmほど漕ぐのであれば、基本的には乗艇のときと同じ心拍数を守るべきです。
基本的に、持久系のスポーツは、もちろんテクニックによる向上もありますが、基礎トレーニング(ローイングであればUT)を継続して行うことで、パフォーマンスが向上します。
もし、質問者様がすでに数年続けていてもパフォーマンスの向上が見られないのであれば、それは、自分に適した心拍数より高い負荷でトレーニングしている可能性が高いです。(もしくは、トレーニングをサボりまくっているか。笑)
トレーニングをする上で、どうしても頑張ってトレーニングをしなければならないと考えてしまいがちですが、ここ最近のトレーニングの思考は軽い適度な負荷を長時間、継続して続けることをです。
日本ではどうしても精神論や真面目な国民性(←これは知らんけど)を言うコーチも多いのが現状です。なので、『お前、何ダラダラ漕いでるんだよ!』とか『やる気ないのか?だったら次の大会で対校に乗せないぞ!』とか言われてしまうかもしれないので、ここに関しては自分は速く日本もそこが世界標準の客観的且つ個人に合ったトレーニングができる環境が構築されることが望ましいと思っていますが、それについては、どうすることもできないので、このブログをコーチにしれっと読んでもらって、気づいてくれるのを待つしかありません。
それでも、精神論を唱えてくるコーチははっきり言ってそれすらも理解できないアホなので、どうすることもできません笑
質問者様がどのクラスの選手をさして言っているのか分からないのであれですが、ドイツのボート選手と言うか欧米の選手が、なぜあんなに体感が太いのかという質問に答えるとするのであれば、自分が見る限りでは、軽量級の選手は日本の代表選手と比べてもそこまで違いは無いように思います。もちろん、遺伝的に、白人、黒人の方が筋肉量は多いです。そして、付きやすい体質をしているように思います。
なので、特に、オープンの選手になってくると、日本人の190cmの人とドイツ人の190cmの人を比べると、一般人であっても白人の方がガッチリしているように見えます。
ドイツの代表選手にも時間とコネクションが取れれば、そのうちインタビュー等もやりたいと思っていますので、それについてはしばらくお待ち下さい。